国民健康保険町立和寒病院

こんにちは検査室です。

臨床検査技師 宮部健治
(広報わっさむ 平成21年6月号掲載)

 今回は臨床検査について少しですが紹介させていただきます。

臨床検査とは?

 病気の診断、治療効果の判定などを目的に行われる検査が臨床検査で、検体検査と生理検査に分けられます。

 検体検査とは患者様から採取した検体を対象とした検査です。血液・尿・便・喀痰などがあります。

 生理検査とは直接、患者自身に対して行う検査です。当院では心電図検査、呼吸機能検査、眼底写真検査、聴力検査、超音波検査を行っています。

なぜ早朝空腹で採血?

 よく健診や人間ドックでは「前日の夜9時以後は何も食べたり飲んだりせず病院に来てください」と言われますが、これは食事により影響を受ける検査項目があるからです。その代表が血糖と中性脂肪です。食事により血糖も中性脂肪も上昇します。血液検査の正常範囲は早朝空腹安静時で採血した値が用いられています。食後採血の検査値では正確な診断が難しくなります。

 尿検査では、食後の血糖が高い状態では糖が尿中に出てしまい尿糖が陽性となることがあります。血糖が高く糖尿病とか、中性脂肪が高く高脂血症などと診断されるのはいやですよね。

 また、空腹時には胆のうに胆汁がたまっていますが、食事をすると胆のうが収縮し、胆汁を排出してしまい、小さくなってしまいます。超音波検査で胆汁がたまった状態だと検出できる胆石や胆のうポリープを見逃すことにもなりかねません。だから空腹での採血をお願いしています。

なぜ何本も採血?

 健診などで採血するときには、何本かの容器(採血管)に分けることが多いと思います。これは採血管にそれぞれ異なる薬剤が入っていて、検査内容によって使い分けているからです。

痰? つば?

 咳をした時や咳払いをした時に喉の奥から出るネバネバしたモノ、これが痰です。「つば」と痰が同じと思っている方がよくいらっしゃいますが、「つば」は口の中で出るもの、痰は肺や気管支から出てくるもので、全く別物です。肺や気管支の病気の時に「つば」を検査しても無意味ですので確実に「痰」をとってください。具体的な取り方は容器と一緒に渡される説明書をご覧ください。

早期発見が重要

 これは私自身に起こったことです。去年、町立病院で人間ドックを受診しました。自分で自分の血液や尿や便を検査しました。便の検査で「異常」がありました。後日、大腸の内視鏡検査を受けたところポリープが見つかり、切除しました。「早く見つかって良かった、もう2年発見が遅れたらどうだったかな…。」と院長に言われました。早期発見できたことに感謝すると共に、町民の皆様の健康を守るための町立病院の中で、これからも臨床検査という立場で頑張り続けたいと思っています。

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