和寒町 産業振興課

塩狩峠記念館友の会会報「塩狩峠」第9号

第9号(平成16年9月発行)
発行・編集 塩狩峠記念館友の会

作家デビュー 40周年の節目

 作家三浦綾子さんが『氷点』で文壇に衝撃的なデビューをはたしてから今年で40周年を迎えました。
1964年(昭和39年)朝日新聞社懸賞小説に『氷点』が当選、7月10日の新聞に発表され、「キサクな雑貨店の主婦」「深夜、書き続けて1年」という大見出しが踊りました。
 7月21日には、東京で表彰式が行われています。
 生涯「人はいかに生きるべきか」という根源的なテーマに挑み、豊かなメッセージを日本全国に送り続けました。
 三浦夫妻は、昭和36年に旭川市豊岡に新居を建て、そこに小さな雑貨店を営んでいました。
 『氷点』が入選したことで雑貨店を閉業し、作家活動に専念していました。手狭になったため、昭和46年新しい住宅を建築し、旧宅は現旭川めぐみキリスト教会に伝道所として寄贈、後に牧童館として使用されていましたが、平成5年に取り壊しが決定されました。
 初期の代表作を執筆した三浦文学原点ともいうべき建物の保存を決意した有志により、構造材が保存され、和寒町が百年を迎えた平成11年、可能な限り当時の様子を再現し、小説の舞台に建設したのが、塩狩峠記念館、三浦綾子旧宅です。
 2階の『氷点の間』に座ってみると、静寂な自然に囲まれた建物の中、執筆をおこなっていた当時の息遣いが聞こえてきそうです。
塩狩峠記念館友の会も発足して、3年を経過、会員も増えてきており、交流と安らぎある空間づくりと、訪れるみなさんに愛される記念館づくりをめざして活動を続けていきます。

若き日の三浦綾子さんを拝見し、感激!

第9号-氷点40周年を祝う集い 7月21日、三浦綾子『氷点』40周年を祝う集いが旭川パレスホテルで開催され、友の会から4名出席しました。
約200人の関係者が会場に詰め掛けるなか、三浦光世さんから「小説のタイトル『氷点』という題名を提案したのは私です。」など当時のエピソードを交えながらあいさつがありました。
 テレビ局が撮影した貴重な受賞当時のビデオが10分ほど上映されました。若々しき日の三浦綾子さんを拝見でき、参加した会員は感激を受けて帰ってきました。

友の会リレートーク 峠の呟き 山本隆司

 もう35年も前になるが、私はときどき塩狩駅に降りたものだ。とはいえ、汽車通だったことからついぐっすり眠って乗り越してのことだが。
当時、社会科の教員に後の三浦綾子文学館の館長となる、故高野斗志美さんがいて、評論家としても、活躍されていたが、その影響を受けることもなく、ついぞ『氷点』も『塩狩峠』も読む機会もなく過ぎてしまった。
その後、塩狩峠記念館の設置を質問に取り上げる中で、やっと初めて読むということになった。
誠にお恥ずかしい限りではある。

来館者の声 ~記念館ノートから~

 このところ、夫と共に三浦作品を読み、そのことについて色々と話す機会を与えられたことに感謝しています。以前から三浦綾子さんの作品が好きで読んでいましたが、塩狩峠はつい近年読み、感動しました。その地をこうして訪れていることにとてもうれしく、この素晴らしい環境に触れていることに感激しています。この静かな地に佇み、目の前にある線路を眺めるとき、三浦綾子さんが多くの作品を通して私達に伝えようとしていたことを感じずにはいられません。今回ここへ初めて来ましたが、また今度も機会を見つけて是非訪ねたいと思います。このときを与えられたことに感謝します。
(札幌市)

 約30年ぶりに塩狩駅に降りました。以前は一面の銀世界。泊まった塩狩YSはもちろん、塩狩峠の碑も雪の中・・・当時を思い出します。三浦綾子さんの『塩狩峠』に魅せられて30年・・・。好きな本を挙げてと言われれば、真っ先に『塩狩峠』。
昨日旭川の記念文学館に向かうタクシーの中でここの記念館を知りました。単独行動を取り当時を思い出しています。主人公の長野さんのような人には届きませんが、人生の生き方、思いを教えられた本です。職場の同僚等、結婚や退職する人たちに何冊買ったことだろうか。
(愛知県)

 娘のはじめての北海道旅行に当地周辺を選びました。娘は三浦文学の愛読者で是非三浦文学の旅をしたいと希望しました。塩狩峠を訪ねて良かったと思っています。遠い過去に思いをはせ、一人の人間の愛に満ちた行為が後の人々にいかに大きな影響を与えたことを考えさせられます。神の恵みと愛の深さに感動しています。
(岐阜県)

 前から来たかった塩狩峠へようやく立ち寄ることができました。『氷点』のドラマを見たことがきっかけで、三浦さんの本が好きになりました。特にすきなのは『母』と『塩狩峠』です。とても静かな環境で心が安らぐような気持ちになっています。また来たいです。
(旭川市)

 埼玉県からバイクできて、何気なく走っていたら、遠い遠い昔に読んだ本の題名の案内板を発見!訪れて心が洗われました。これは現在の荒れた生活をしている私を神様が導いたのかも。
もう一度読み直してみようかな。
(埼玉県)

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