和寒町の農業について
和寒町農業の概要
自然環境や地域の特性を活かした中で水稲を基幹作物とし、農業者の工夫と努力による越冬キャベツ、作付け日本一を誇るカボチャなどの野菜農業がブランド化しています。
農家戸数・人口比率
人口と世帯数(令和2年国勢調査) | 農家戸数と専業・兼業別戸数(’20農林業センサス) | ||
総人口 | 3,192人 | 農家戸数 | 222戸 |
経営耕地面積別経営体数(’20農林業センサス)
~3.0ha未満 | 25経営体 | 10.0ha~20.0ha未満 | 55経営体 |
3.0ha~5.0ha未満 | 8経営体 | 20.0ha~30.0ha未満 | 42経営体 |
5.0ha~10.0ha未満 | 37経営体 | 30.0ha~以上 | 43経営体 |
越冬キャベツとは
和寒町は、雪が降るのが早く、量が多い。この気候条件を活かし、このキャベツは秋に収穫された畑に並べておいて、冬の間、雪の下になるようにします。このキャベツを掘り出し、ゆっくり暖めてやれば、たちまち目覚め、みずみずしい新鮮なキャベツがよみがえったのが「越冬キャベツ」です。
収穫から出荷まで・・・
越冬キャベツのはじまり・・・
昭和43年の冬から、昭和44年の春にかけてのことです。当時、秋キャベツが豊作により価格が暴落しました。農家は、秋キャベツの採算が取れなくなり、出荷するのをあきらめ畑に放置しました。春になり秋キャベツの高騰により、畑に放置してあったキャベツを見てみると、キャベツが青々としていて、しかも食べてみると甘みが増していました。試しに市場に出してみると高値で取引され、和寒の「越冬キャベツ」としてブランド化していきました。
収穫時期・出荷時期
キャベツを雪の中に貯蔵し、年明けに掘り出して出荷します。
- 収穫時期 11月上旬~雪が積もる前まで
- 出荷時期 1月~3月
「和寒越冬キャベツ」が商標登録されました
平成22年2月26日、「和寒越冬キャベツ」が、特許庁の商標原簿に登録されました。商標登録された事ににより、「越冬キャベツ」の名称・ロゴを10年間独占的に使用できるようになり、商品の顔として重要な役割と「越冬キャベツ=和寒町」というブランドを強く全面に押し出すことができるようになりました。
越冬キャベツの入手方法
下記販売店より、お問い合わせください
- ホクレンショップわっさむ店 Tel 016532-6011
日本一の作付面積・収穫量
作付け面積は858haで作付け日本一!
市町村別作付面積 1位 和寒町 858ha 2位 名寄市 624ha 3位 士別市 448ha (平成25年産)
収穫量は9,100tで日本一!
市町村別収穫量 1位 和寒町 9,100t 2位 名寄市 9,090t 3位 美深町 6,880t (平成25年度)
冬至には和寒産のカボチャを食べよう!
わっさむ産のカボチャは、北海道各産地の出荷終了まで、貯蔵管理をしてから出荷します。
- 収穫時期 9月中旬~10月上旬まで
- 出荷時期 9月下旬~冬至まで
和寒町で栽培しているカボチャの品種
和寒町で栽培しているカボチャの品種は、「みやこ」「くりあじ」「こふき」「えびす」「メルヘン」「くりゆたか」「雪化粧」など様々な品種を栽培しています。
環境にやさしいカボチャづくり
健康な土づくり、化学肥料の低減、化学合成農薬低減など行い、安心・安全なカボチャを栽培しています。
新品種「ストライプペポ」により「産地化形成」「ブランド化」を目指しています。
ストライプペポとは
カボチャには、西洋カボチャ(えびす・こふきなどの一般的なもの)・日本カボチャ(平安小菊など)・ペポカボチャ(ズッキーニ・ハロウィンカボチャなど)の3つに大きく分け分けられますが、「ストライプペポ」は、ペポカボチャに分類され、種を食用とする従来の品種を改良した品種名です。
ストライプペポの特産品化に向けて
未来の特産品化に向けて~かみかわ・ペポカボチャ・プロジェクト~
・ プロジェクト概要
和寒町のカボチャの生産高日本一であるという地域特性と従来種より格段に種子収量の多い、ストライプペポの種・果肉等を用いて付加価値を高めた商品開発を通じ、将来の「産地化形成」「ブランド化」を目指しています。
和寒産カボチャを使用した加工品
かぼちゃペースト「黄将」
ペーストは、100%和寒町産のカボチャで出来ています。前処理なしででそのまま使え、
手間がなく便利なペーストなので、気軽にお菓子作りができます。
※詳細については、下記販売店にて
わっさむファクトリー(和寒町商工会)
住所 北海道上川郡和寒町
電話 0165−32−2341
ここでは、和寒町の農産物について紹介します。
水稲
作付けされている主な品種は、「きらら397」「ななつぼし」「ゆめぴりか」「ほしのゆめ」などのうるち米です。「北海道水稲優良品種地帯別作付け指標」に基づく適地適作や生産履歴の徹底に努め、消費者の期待に応える品質の高い米づくりをめざしています。
小麦
小麦は、9月上旬に種をまき、翌年の夏に収穫する「秋小麦」と4月下旬に種をまき、秋に収穫する「春小麦」に分かれており、本町は秋小麦が9割を占めています。品種は、秋小麦は「きたほなみ」春小麦は「ハルユタカ」「春よ恋」が栽培されています。
豆類(大豆・小豆・いんげん等)
和寒町では、豆腐や醤油用の「トヨコマチ」「トヨムスメ」「ユキホマレ」、納豆用の「スズマル」や黒大豆などが栽培されています。
その他、小豆、大正金時、赤えんどう等の豆類も栽培されています。
そば
栽培している主な品種は、「キタワセソバ」で、和寒町でも作付け面積が増加傾向にあります。
馬鈴薯
生食用の「男爵」「キタアカリ」、主にポテトチップスやフライドポテトなどの加工食品用の「トヨシホロ」が栽培されています。
野菜
和寒町では「南瓜」「キャベツ」をはじめ、「アスパラガス」「たまねぎ」「トマト」「スイートコーン」「メロン」「長ネギ」「さやいんげん」「カリフラワー」「ブロッコリー」などたくさんの種類の野菜を栽培しています。
・直売所ななかまど Tel 0165−32−3375
・恵みの市 Tel 0165−32−3538
・りょうさんち Tel 0165−32−3883
※詳細につきましては、上記電話番号にて、お問い合わせください。