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塩狩峠記念館友の会会報「塩狩峠」第5号

第5号(平成15年1月発行)
発行・編集 塩狩峠記念館友の会

愛される記念館をめざして

 塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅が平成11年5月1日にオープンして4シーズンを経過しました。この間、記念館に訪れた方は延で52,500人余を数え、全国から三浦綾子ファンが訪れています。
グラフは昨年11月迄の各年度の来館者数を月ごとに集計したものです。年間来館者はオープンの平成11年度をピークに残念ながら年々減少していますが、目標の年間1万人はなんとか維持しており、今年度も臨時開館する2月28日の来館者を見込むと達成できそうと友の会でも喜んでいるところであります。
  一口に1万人と言っても和寒町の行政人口が6,100人余であることから考えると、町民1人が年に1.6回は訪れなければならないことになり、あらためて記念館が大きな資源であることが認識される訳であります。
  友の会では、町民の大きな宝である『塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅』が『身近な施設・誇れる施設』として機能することを願い組織されましたが、この活動が微力ながらプラスに作用したことをとても喜んでいるところです。グラフにも表れているように9月の来館者実績が前年度を上回っていますが、これは平成14年9月に実施した『長月 三浦綾子の愛と命の世界』の一連の取り組みで『三浦綾子の愛した旭川の風土展』や『塩狩峠・文学の夕べ』を町立図書館と開催し、多くの方の参加・来館をいただいた結果の現れであります。
  幸いにして友の会の趣旨に賛同する会員の輪が広がっており、現在32名の会員を数えるまでに育っています。今後も。会員はもちろんのこと、行政の理解と町民の協力をいただきながら愛される記念館を目指し、魅力ある取り組みを実践していきたいと考えております。

4年間延来館者5万2,000人を越す!

  平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
4月 858 999 875
5月 5,798 3,981 2,726 2,396
6月 2,134 1,509 1,277 1,255
7月 1,735 2,008 1,475 1,108
8月 1,932 2,337 2,380 1,735
9月 1,320 1,507 1,496 1,625
10月 2,228 1,650 1,114 863
11月 884 490 350 98
冬季 177 214
合計 16,208 14,340 12,031 9,955

塩狩峠記念館来館者ノート 「和みの声(なごみのこえ)」

第5号-和みの声 平成11年のオープンにあたり、『作家三浦綾子の歩み』の部屋に配した2冊のノートは『塩狩峠記念館来館者ノート』として、これまで来館者の『おもい』を記していただいてきました。平成14年11月の閉館までにその数は11冊にも達し、1,320余人の方に利用されてきました。
友の会ではこの方たちの『おもい』をノートの中にしまい込んでしまいたくないとの思いから、少しづつ整理をしてきましたが、このたび4年分11冊を一つにまとめ、『塩狩記念館来館者ノート 「和みの声」』として完成しました。
これまで、この会報塩狩峠の紙面でもご紹介してきましたが、寄せられた声のほとんどが「読書・講演会で大変感動した想い出があり、是非一度来館したかった」、「心の中の綾子さんにふれたくて訪れた」との思いを綴り、念願が叶った歓びを次のように記しています。

友の会リレートーク 峠の呟き 『私の恥ずかしい話・・・』 和寒町字西町 袰田道悟

 ここだけの恥ずかしい話です。
友の会会員である私は、三浦綾子さんの作品を読んだことがありません。
文学・文化に程遠く、大衆文学(含コミック)オンリーの私にとって三浦文学は、その憧れとともに気後れのする存在である。
しかしながら、そんな私でも記念館の草刈りや屋根の雪下ろしはできるわけで、そんな自分は、記念館を訪れる人たちの「足長おじさん」なのです。
これは恥かしくない話です。でも、私はある決意をもっています。それは今年こそ三浦作品(塩狩峠だけでも)に接する事を。・・・・そういえば去年もそんな決意をしたっけ。

アイスキャンドルの集い 開催

第5号-アイスキャンドルの集い 小説「塩狩峠」の主人公モデルとなった故長野政雄氏をしのぶ『塩狩峠アイスキャンドルの集い』が2月28日(金)夜、塩狩峠記念館近くの「長野政雄殉職の地」顕彰碑前で開催されます。例年長野氏の命日にあわせて開催されており、1,200個余のアイスキャンドルの幻想的な明かりのなか長野氏の功績をしのびます。
 当日は、記念館も臨時に開館しますので多くの方のご来場をお持ちしております。

  • 午後8時~アイスキャンドルの集い
  • 午後8時30分~三浦光世氏公演(塩狩峠記念館)

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